B級好きな管理人の映画レビューブログです。ホラー・ゾンビも大好きです。
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『僕がいない場所』
JUGEMテーマ:映画
僕がいない場所 制作年:2005年
 制作国:ポーランド
 上映メディア:劇場公開
 上映時間:98分
 原題:I AM
 配給:アップリンク
 監督:ドロタ・ケンジェルザヴスカ
 主演:ピョトル・ヤギェルスキ
     アグニェシカ・ナゴジツカ
     バジア・シュカルバ
     エディタ・ユゴフスカ

国立孤児院に預けられている少年・クンデルは誰とも仲良くしようとしない。ある
日彼は孤児院を抜け出し、母親のいる街に帰ろうと決心するのだが…。


この作品は孤独な少年を描いた社会派ドラマでした。クンデル少
年の必死に生きる姿と孤独さがたまらなく悲しくなりました。
昔じゃなく現代社会の中で描かれており社会情勢にうとい私は
ポーランドという国がこんなにも貧困の差があるのかとビックリ
しました。
立派な家に住み最新の車に携帯電話BSアンテナまである反面ちょ
っと離れただけでバラックに住む人たちが学校に通える子がいる
と思えば10代にも満たない少年たちが学校にも行けずにたばこを
吸い酒を飲みシンナーを吸っている現実・・・
主人公クンデルは国立の孤児院にいたけど子供たちと先生とも折
り合いを付けずにいました。
彼にはお母さんがいます。孤児ではないのです。そんな彼がお母
さんの元に戻りたいと願うのは当然ではないでしょうか、孤児院
を抜けだし母の元へ戻った彼が見た母親は男に飢えたただのあば
ずれだった。
1人でいるのが嫌なのよこの気持ち分かるでしょ!彼女の言い分
です。
誰に言ってるんだ?実の子を孤児院に入れておいて孤独にさせた
張本人がなにをいう、そりゃ分かるよだから帰ってきたんだろう
がと見ていてつらかった。
はっきり言えば男なしではいられないそのためには子供が邪魔な
んだそういうことでしょ、母親の愛情を得られないクンデル彼は
1人で生きることを選ぶのです。
それでも母の愛情を欲しているのです。
彼の台詞泣きながら『誰も僕のことを愛してくれない』この言葉
には胸が締め付けられる思いでした。
10歳にも満たない子供が母親に捨てられ1人で寂れた船でホームレ
スとして生きていくその苦しみと孤独さ、そこに現れた向かいの
家に住む少女もまた裕福な家庭であるにもかかわらず孤独でした
美しく頭の良い姉に劣等感を抱き自分は不細工で頭が悪いと自分
自身をおとしめている、その苦しさからそれこそあの年でビール
を飲み酔っぱらっている、あんな子供がビールを飲んでも何とも
思わないのか気がつかないのかいずれにしても彼女のことを気に
かけていない証拠、だからこそビールが手に入っちゃうんだろう
ね、そんな2人が次第に心を通わせるのも当然のことでした。
幼いながらに恋なんて分からないなりにも2人は心を通わせてい
くしかし・・・
ラストは悲しかった。姉のとった行動はなんだろう妹を守るため
なのか家を守るためなのか非常とも言える彼女の決断に怒りを覚
える、しかし彼女の行動は正しかったのかそれはクンデルの将来
にかかっていることでしょう、引き離されたクンデルとクレツズ
カの心の傷が心配です。
警察でキミは誰だと聞かれ、「僕は僕です」という言葉に、母親
に拒絶され少女との交流も断絶された、孤独の極致にある少年の
中にある小さな誇りと気丈かつ気高い魂を感じさせられました
母親に拒絶され1人で生きていくという決断孤独に泣くこともあ
るけど強く生きていたクンデルのラストの台詞で彼は1人力強く
生きていくのではないかと思えた。
なので不思議と悲しくはなかったむしろ安心しました。
彼なら大丈夫だと、いつか詩人として成功するかもしれない
そしてクレツズカとも再会するかもしれない、そしていつか・・
母親を許せるときが来るかもしれない、そういう未来を垣間見せ
られたラストでした。
すばらしい作品です。是非皆さんごらんください・・・


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| 12:49 | 【MOVIE】 | comments(6) | trackbacks(1) |
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この映画未見です。
かわいそうとかでは済ませられない問題ですよね。ホント「じゃあ生むなよ!」です。
この子はどういう人生を送るんでしょうね・・。ハングリー精神に満ち溢れそう・・。
| あかひ | 2009/10/13 13:39 |
あかひさん今晩は、コメントありがとう

この作品のクンデル少年の生きる姿は本当たまりませんよ、映画の世界に
入って助けてあげたくなります。
子供を産むのが嫌なら作らなければいい話で子供を作る作らないというのは
自分たちで調整できますからね、ほんとこのお母さんは見ていて
むかつきました。
自分が子供を作って老いてなんて身勝手なんだって
| せつら | 2009/10/14 18:49 |
今晩わです、せつらさん。
いやぁ、なんか昔のどうでもいいような邦画のタイトルっぽいので(ニュージーランド映画の「明日君がいない」的な感じもする)、題名で借り渋ってましたが、面白そうですねぇ。
ポーランド、どこにあるかも分かりませんが(国の位置が)、借りたい(>_<)!
| 茶栗鼠 | 2009/10/18 00:53 |
この作品はすばらしい作品なので是非見てください、なぜ主人公が
ストリートチルドレンになったのか、そうなって彼の生きる様
も胸を打つし凄く考えさせられますよ
| せつら | 2009/10/21 19:20 |
よくぞ書いてくれました☆

お上手な文章に感激です;
知り合いに薦めたくて文章にしようとするもなかなか上手くまとめられず;

とにかく、同じ映画で感動を共有出来ることはほんとにボクにとっては重要な事の一つ。

いろいろ名作を探して行きたい、自分の内側での再体験をするためにも。
| 無為の風 | 2011/10/15 11:08 |
コメントありがとうございます

この作品は実に考えさせられる作品でしたね、日本ではここまでの
格差はそうないのだけどあちらではあんな子供が一人で生きていこう
とするんですね
| せつら | 2011/10/22 19:25 |









 
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| ☆彡映画鑑賞日記☆彡 | 2010/04/08 20:56 |
 『大人は誰も愛してくれない。』  コチラの「僕がいない場所」は、社会主義から民主主義に変わりゆくポーランドの小さな町を舞台に、母親の愛を得たくてもそれがかなえられない少年の心の叫びを描いた衝撃の問題作です。監督は、ポーランドの女流監督のドロタ・ケン